葬儀費用ってどれくらいかかるの？気になる葬儀代の話

2024年11月26日

安詳寺僧侶　藤井秀雄

葬儀費用の平均相場はどれくらい？
葬儀費用の内訳
葬儀の形式や内容で費用が変わる
葬儀費用について知っておきたいポイント
まとめ

葬儀代

葬儀費用の平均相場はどれくらい？

日本での葬儀費用の平均相場は約100万～200万円と言われています。ただし、地域や形式によって大きく異なります。例えば、都市部では費用が高くなる傾向があります。また、家族葬や直葬（火葬のみ）の場合、30万～50万円程度で済むこともあります。一方で、盛大な一般葬や社葬の場合、300万円以上かかることもあります。

葬儀費用の内訳

葬儀費用は大きく以下のように分かれます：

① 基本費用（葬儀社に支払う費用）

祭壇費用：10万～50万円以上（規模や装飾の内容で変動）
棺・骨壺の費用：棺は5万～20万円、骨壺は1万～5万円
搬送費用：病院や自宅から斎場・火葬場まで（2万～5万円程度）
ドライアイス代：1日1万～2万円程度
火葬料金：地域によって異なるが、無料～10万円程度

② 接待費用

飲食費用：会葬者のための食事（通夜振る舞い、精進落とし）などで20万～50万円
返礼品費用：参列者への返礼品（1人当たり500円～2000円程度）

③ その他の費用

宗教者への謝礼（お布施）：10万～50万円（宗派や形式による）
会場使用料：斎場やホールを借りる費用（5万～30万円）

葬儀の形式や内容で費用が変わる

葬儀の形式や内容によって費用が大きく変わります。

① 家族葬

規模が小さく、近親者のみで行うため費用を抑えられる。
平均費用：50万～100万円。

② 一般葬

親族以外の参列者も迎える伝統的な形式。
平均費用：150万～200万円。

③ 直葬（火葬式）

通夜や告別式を行わず、火葬だけを行う形式。
費用を最小限に抑えられる。
平均費用：20万～50万円。

参考：自分に合った葬儀の種類を知りたい方に

④ 社葬や合同葬

企業主催や複数の家族で行う場合があり、費用が非常に高額になる。
平均費用：300万円以上。

また、花祭壇を選ぶか、宗教儀式を簡略化するかによっても費用が変わります。

葬儀費用について知っておきたいポイント

① 事前相談と見積もり

葬儀社は事前相談や見積もりを無料で行ってくれる場合が多いです。具体的な費用を確認し、納得できるプランを選ぶことが大切です。

② 葬儀費用の比較

葬儀社によって料金やプランが異なるため、複数の葬儀社を比較検討するのが良いでしょう。

③ 補助制度の活用

自治体によっては葬儀費用の補助金や助成金が利用できる場合があります。申請条件や金額は地域によります。

④ 保険や積立

生前に「葬儀保険」や「葬儀費用積立」を準備しておくと、遺族の負担を軽減できます。

⑤ 不要なオプションを見直す

祭壇の豪華さや接待費用を簡略化することで、費用を抑えられます。

参考：葬儀社の見積りのとり方と確認すべき注意点

binary comment

まとめ

葬儀費用は形式や内容によって大きく変動しますが、平均的な相場は100万～200万円です。事前に費用の内訳を把握し、適切な葬儀社を選ぶことで、必要以上に費用がかさむのを防げます。また、家族葬や直葬のようなシンプルな形式を選ぶことで、経済的負担を軽減することただし、費用のことばかり考えて小規模な葬儀を行うと、葬儀後になって親族や会葬に来れなかった知人から連絡が来ることになり対応に追われたという話も多く聞かれますので、事前の準備や相談をしっかり行い、自治体の補助金制度なども活用し、心を込めた葬儀を適切な費用で行えるよう計画を立てましょう。