終活って必要なの?どうすればよいか詳しく説明します。

終活相談

最近よくメディアでも取り上げられることが多くなった「終活」という言葉。皆さんは取り組んでいらっしゃいますでしょうか。一口に終活と言ってもその内容は「介護、看護、保険、相続、葬儀、仏壇、墓地墓石」と多種多様です。相談される立場として私も数年前に「終活カウンセラー」という資格を取りより詳しくご相談にお答えできるように勉強しております。ここではこの終活について葬儀の分野に注目してご説明いたします。

1終活とは?今求められる終活の重要性

  • 家族の負担が減らせる
  • 遺産相続のトラブルを回避できる
  • 残りの人生生活が前向きになる。

2終活の基本の流れ。

①エンディングノートを書く

②医療について決めておく

③葬儀について決めておく

④契約を整理・解除する

⑤不用品の整理

⑥遺言書を作成する

⑦デジタル遺品を整理する

3終活をはじめるタイミングは?

4終活をする上での注意点

5エンディングノートと遺言書の違い

6まずはエンディングノートを書いてみよう

7まとめ

 

1. 終活とは?今求められる終活の重要性

終活とは、人生の終わりを迎えるための準備や計画を行うことを指します。自身の人生を振り返り、未来に向けた準備をすることで、心の整理や安心感を得ることができます。近年、終活の重要性が高まっている理由は以下の通りです。

家族の負担が減らせる 終活を行うことで、家族が後に遺された事務処理や遺産整理をスムーズに進めることができ、精神的・肉体的な負担を軽減できます。

遺産相続のトラブルを回避できる 終活の一環として遺言書を作成し、遺産相続について明確にしておくことで、相続人間での争いやトラブルを未然に防ぐことができます。

残りの人生生活が前向きになる 終活を通じて自分の人生を見つめ直し、これからの生き方や楽しみを再発見することで、前向きな気持ちで日々を過ごすことができます。

2. 終活の基本の流れ

終活を進めるためには、以下のステップを踏むことが一般的です。

エンディングノートを書く 自分の希望や考え、家族へのメッセージなどを記録しておくことで、家族が困らないようにします。

医療について決めておく 終末期医療や延命治療の希望をあらかじめ決めておくことで、家族が適切な判断を下しやすくなります。

葬儀について決めておく 自身の葬儀のスタイルや場所、参列者のリストなどを決めておくことで、家族の負担を軽減します。

契約を整理・解除する クレジットカードやサブスクリプションサービスなど、必要のない契約を整理し、未然にトラブルを防ぎます。

不用品の整理 自宅の不要なものを整理し、必要なものだけを残すことで、家族が後に片付ける負担を減らします。

遺言書を作成する 法的に有効な遺言書を作成し、財産の分配や相続に関する指示を明確にしておきます。

デジタル遺品を整理する オンラインアカウントやデジタルデータを整理し、必要な情報を家族に伝えます。

3. 終活をはじめるタイミングは?

終活を始めるタイミングは人それぞれですが、一般的には50代から60代にかけて始める人が多いです。しかし、若い頃から少しずつ準備を進めておくことで、余裕を持って終活を進めることができます。

4. 終活をする上での注意点

終活を進める際には、以下の点に注意することが重要です。

  • 家族とのコミュニケーション: 家族とよく話し合い、自分の希望や考えを共有することが大切です。
  • 法的な確認: 遺言書や医療についての希望は、法的に有効な形で残すようにしましょう。
  • 定期的な見直し: ライフスタイルや家族構成の変化に応じて、終活の内容を定期的に見直すことが必要です。

5. エンディングノートと遺言書の違い

エンディングノートは、自分の希望や考え、家族へのメッセージを自由に記録するもので、法的な効力はありません。一方、遺言書は法的に有効な文書であり、財産の分配や相続に関する指示を明確にするためのものです。

6. まずはエンディングノートを書いてみよう

エンディングノートは、終活の第一歩として非常に有効です。まずは、自分の考えや希望を書き出し、それを家族と共有することから始めましょう。専用のノートやテンプレートを利用すると便利です。

7. まとめ

終活は、自分の人生を振り返り、未来に向けた準備をするための重要な活動です。家族の負担を減らし、遺産相続のトラブルを回避し、前向きな気持ちで残りの人生を過ごすためにも、早めに取り組むことが大切です。エンディングノートや遺言書の作成を通じて、自分の意思を明確に伝え、安心して日々を過ごしましょう。

長久山安詳寺 僧侶
福島県出身
30代まで飲食店を経営していたが仏教に関心を持ち、僧侶に。
タイやカンボジアなど海外の仏教徒を通じ国際貢献活動も積極的に行う。