意外と知らないけどお金がもらえる?火葬代が戻ってくる給付金制度

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葬儀に対して行政のサービスは戸籍に関してだけではありません。実は各自治体では葬儀を行った際に、給付金がもらえるシステムがあるのです。多くの方が知らずに葬儀を行っている場合が多いため、私もご家族に「葬儀が終わったら給付金の申請は行ってくださいね。」と声を掛けるようにしております。ここではこの給付金についてその内容と申請の方法などまとめて説明したいと思います。

 

目次

1給付金の申請

  • どこに申請すればよいの?
  • 申請の時に必要なこと・もの?
  • 葬儀を行わず火葬しただけでももらえるの?

2葬祭費給付金制度とは何?

3会社を退職してすぐに亡くなった時はどうする?

4もしもコロナで亡くなった場合は、給付金がもらえる?

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火葬を行う際には、多くの人が知らないうちに給付金を受け取れる制度があります。このコラムでは、火葬代が戻ってくる給付金制度について詳しく説明します。

  1. 給付金の申請

どこに申請すればよいの?

給付金の申請先は、亡くなった方が加入していた健康保険の運営機関です。具体的には、以下のような機関が該当します:

  • 全国健康保険協会(協会けんぽ)
  • 健康保険組合
  • 国民健康保険(市区町村)
  • 後期高齢者医療制度

申請の時に必要なこと・もの?

申請時には、以下の書類や情報が必要です:

  • 申請書(健康保険の運営機関から取得可能)
  • 死亡診断書または死体検案書のコピー
  • 火葬許可証のコピー
  • 葬儀費用の領収書
  • 被保険者証(健康保険証)
  • 申請者の身分証明書
  • 申請者の振込先口座情報

葬儀を行わず火葬しただけでももらえるの?

はい、葬儀を行わず火葬のみを行った場合でも給付金を受け取ることができます。この場合も、上記の必要書類を揃えて申請してください。

  1. 葬祭費給付金制度とは何?

葬祭費給付金制度は、亡くなった方が加入していた健康保険から支給される給付金制度です。これは、火葬や葬儀にかかる費用の一部を補助するもので、具体的な支給額は保険の種類や自治体によって異なりますが、通常は5万円から10万円程度です。この制度により、遺族の経済的負担を軽減することが目的とされています。

  1. 会社を退職してすぐに亡くなった時はどうする?

会社を退職してすぐに亡くなった場合、その方が加入していた健康保険によって対応が異なります。退職後も継続して保険に加入している場合は、通常通り給付金を申請できます。退職時に健康保険を脱退していた場合は、国民健康保険に加入しているかどうかを確認し、該当する保険の運営機関に申請を行ってください。

  1. もしもコロナで亡くなった場合は、給付金がもらえる?

コロナウイルス感染症で亡くなった場合でも、通常の火葬や葬儀を行った場合と同様に給付金を申請できます。特別な制限は設けられていないため、必要な書類を揃えて申請を行ってください。ただし、感染拡大防止のために火葬や葬儀の方法に制約がある場合があるため、自治体や保険機関の指示に従って手続きを進めてください。

まとめ

このコラムでは、火葬代が戻ってくる給付金制度について詳しく説明しました。意外と知られていないこの制度を活用して、少しでも経済的負担を軽減しましょう。

 

長久山安詳寺 僧侶
福島県出身
30代まで飲食店を経営していたが仏教に関心を持ち、僧侶に。
タイやカンボジアなど海外の仏教徒を通じ国際貢献活動も積極的に行う。