葬式の日程はどうやって決めるのか。通夜・葬儀・法事法要までの流れと日取りなどを詳しく解説します
目次
通夜・葬式の時に気になるは日程。日程は葬儀社を手配した親族やお寺などに相談しなるべく早い段階で決めるのが通例
その際は火葬場や式場の空き状況・お寺(司式者)の都合・会葬者への連絡をふまえて日程を組むとよいでしょう。
一般的には故人が死亡した数日で通夜、その翌日に葬儀・告別式を行うこととなります。
通夜・葬式の日程は、限られた時間のなかでご逝去後に葬儀社を手配したら、すぐに決めなければなりません。親族はもちろんお寺や会葬者の状況をふまえて日程を調整するのは意外と大変な作業です。
ここでは、通夜・葬儀の一般的な日程や決め方、亡くなってから葬式までの流れなどを詳しく解説します。是非参考にしてください。
1.葬儀の日程はいつ決まるのか?
葬儀の日程は、故人が亡くなった直後に決定を始めることが一般的です。まずは葬儀社に連絡し、火葬場や式場の予約状況、お寺や神社などの宗教者のスケジュールを確認します。この情報を基に、遺族や親族が集まり、具体的な日程を決定します。
2.今日亡くなったとしたら通夜と葬式の日程はいつやるの?
故人が亡くなった場合、通夜は亡くなった日の翌日または翌々日に行われることが多いです。葬儀・告別式は通夜の翌日に行われるのが一般的です。ただし、これらは火葬場や式場、お寺のスケジュールに大きく左右されるため、必ずしも固定されたわけではありません。
3.お葬式は亡くなってから何日くらいかかるのか?
お葬式は通常、故人が亡くなってから3日から5日程度で行われることが多いです。まず、亡くなった翌日または翌々日に通夜が行われ、その翌日に葬儀・告別式が実施されます。ただし、地域や宗教、施設の予約状況によって前後することがあります。
4.お葬式の日程を決めるときに考えること
日程を決める際は、以下の点を考慮します。
- 火葬場や式場の予約状況
- 宗教者(僧侶など)のスケジュール
- 遠方から来る親族や重要な人の都合
- 法要など後日行う儀式のスケジュール
- 会葬者への通知や準備期間
5.亡くなってから葬式までのおおまかな流れ
亡くなってから葬式までのおおまかな流れは以下の通りです。
- 死亡の確認 医師による死亡診断書の発行が最初のステップです。これは、法的な死亡の証明として必要です。
- 葬儀社の選定と連絡 死亡が確認されたら、葬儀社に連絡を取ります。葬儀の形態、規模、日程など初期の打ち合わせを行います。
- 遺体の搬送と安置 葬儀社が遺体を安置所へ搬送し、安置期間中の保管を行います。家族はこの期間に葬儀の詳細を計画します。
- 日程と場所の決定 葬儀社と協力して、通夜、葬儀・告別式、火葬の日程と場所を決めます。この時、関係者の都合も考慮します。
- 訃報の連絡 日程が決まったら、親族、友人、知人に訃報を伝え、葬儀の日時と場所を通知します。
- 通夜の準備と実施 故人を偲ぶ通夜が行われます。参列者は故人との最後の別れを告げるために集まります。
- 葬儀・告別式の準備と実施 故人への最後の敬意を表するための葬儀・告別式が行われます。宗教による儀式もこの時に含まれることがあります。
- 火葬 葬儀・告別式の後、故人の遺体は火葬されます。その後、遺骨を拾い、遺族が保管します。
- 遺骨の収蔵 遺骨は家族によって選ばれた場所に納められます。これには自宅の仏壇、墓地、納骨堂などがあります。
- 法要の実施 葬儀後、故人の追善のために初七日法要、四十九日法要などの法要が行われます。 これらのステップは、地域や宗教、家族の希望によって異なる場合があります。大切なのは、故人を尊重し、遺族が心穏やかに過ごせるよう配慮することです。
6.葬儀の日程が決まったら訃報連絡をしましょう
日程が決まったら、速やかに訃報を親族、友人、故人の知人に伝えます。最近ではSNSやメールを利用することもありますが、個別に連絡を取る場合は電話が一般的です。この際、通夜や葬儀の日時、場所を明確に伝えることが重要です。また、遠方に住む人や、特に故人と親しかった人には早めに連絡をすると良いでしょう。
7.お葬式ができない日がある。カレンダーで確認できます
一部の地域や宗教では、葬儀を行うことが好ましくないとされる日があります。例えば、特定の祝日や、宗教的な意味を持つ日などです。また、年末年始など、式場や火葬場が閉まっている場合もあります。このような日を避けるためにも、葬儀社や宗教者と相談しながら日程を決めることが大切です。
8.初七日法要・四十九日法要の日程について
葬儀後には、初七日法要、四十九日法要など、亡くなった後の追善のための法要が行われます。これらは、亡くなった日を基点にして、それぞれ亡くなってから7日目、49日目にあたる日を選びます。ただし、実際には都合によりこの日から前後することもありますので、宗教者や葬儀社と相談しながら決定します。
9.仏式以外の宗教の場合の法要は?
キリスト教、イスラム教、ユダヤ教など、仏式以外の宗教においても、亡くなった後に行われる儀式や礼拝があります。それぞれの宗教には独自の儀式や慣習があるため、故人が信仰していた宗教の慣習に従って準備を進めます。必要であれば、その宗教の教会や寺院、指導者に相談すると良いでしょう。
10.葬儀の日程についてよくある質問
Q: 葬儀を土日に行うことは可能ですか?
A: 可能です。ただし、土日は予約が込み合いやすいため、早めの手配が必要です。
Q: 葬儀の日程を後日に延ばすことはできますか?
A: 宗教的、社会的な理由から速やかに行うことが一般的ですが、特別な事情がある場合は延期することも可能です。この場合も葬儀社や宗教者と相談してください。
Q: 海外に住む家族が帰国するまで葬儀を待つことはできますか?
A: 可能ですが、その間の遺体の安置方法など、具体的な対応を葬儀社と相談する必要があります。
葬儀の日程決定には、多くの配慮と準備が必要です。しかし、適切に準備を進めることで、故人を心を込めて送り出し、遺族や親族、友人たちが故人との思い出を共有し、心の整理をつける機会とすることができます。葬儀の日程を決める際には、故人の生前の意向、遺族の希望、参列者の都合など、多岐にわたる要素を考慮することが大切です。
最後に、葬儀の日程決定とそれに伴う準備は、遺族にとって精神的にも肉体的にも大きな負担となることがあります。そのため、葬儀社や宗教者、信頼できる友人や親族と密に連携を取りながら、手続きを進めることが重要です。また、近年では、葬儀に関する事前準備や事前相談を行うことができるサービスも増えています。可能であれば、事前に相談を行い、準備を進めておくことで、突然の事態にも柔軟に対応できるようになります。
故人を偲び、その生涯を称え、遺族や友人たちが新たな一歩を踏み出すための支えとなる葬儀。大切なのは、故人への敬意と愛情を形にし、心からのお別れをすることです。そのためにも、葬儀の日程決定は慎重に、しかし確実に行いましょう。故人が安らかに眠れるよう、心を込めて最後の送り出しを行うことが、遺族にとっても大切なプロセスとなるでしょう。
長久山安詳寺 僧侶
福島県出身
30代まで飲食店を経営していたが仏教に関心を持ち、僧侶に。
タイやカンボジアなど海外の仏教徒を通じ国際貢献活動も積極的に行う。