病院から葬儀社を紹介されたどうする!困った時の上手な断り方とは?
目次
以前に比べ葬儀の準備を前もって考える方は増えてきているようです。とはいえ、家族の辛い場面を事前に準備することにていこうがあるのも事実。日本人の多くが息を引き取る場所は病院。そんな方に備え、病院では提携している葬儀社があるところもあります。中にはご遺体の引き取りを急いて提携の葬儀社を紹介するなどというケースもあるようです。ここでは、そうした際に希望する葬儀社で葬儀を行いたいと考えている家族の方が上手に断るには、その方法とは考えていきましょう。
病院から葬儀社を紹介されたどうする!困った時の上手な断り方とは?
1 病院で亡くなる人はどれくらい?
2 病院が葬儀社を勧めてくるケースとは
3 紹介された葬儀社を見定める際の注意点
4 病院紹介の葬儀社をどうやって断るか
5 実際に納得できる葬儀社を探すには
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病院で亡くなる人はどれくらい?
現代の日本において、人が亡くなる場所として最も多いのは病院です。高齢化が進む中で、多くの人が病院や介護施設で最期を迎えています。総務省の統計によると、病院で亡くなる人の割合は全体の約80%にも上ります。これは、先進的な医療サービスの利用や、在宅での看護・介護が困難なケースが増えているためと考えられます。この背景から、病院での死亡が現代社会において一般的な現象となっているのです。
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病院が葬儀社を勧めてくるケースとは
病院が葬儀社を勧めるケースには様々な理由があります。一つは、病院側が遺族の負担を軽減しようとするサービスの一環として、信頼できる葬儀社を紹介することです。また、病院と葬儀社との間には、長年の信頼関係や契約が存在することもあります。このような紹介は、遺族にとって有益な選択肢となり得ますが、必ずしもそれを利用しなければならないわけではありません。
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紹介された葬儀社を見定める際の注意点
紹介された葬儀社を検討する際には、いくつかのポイントに注意を払う必要があります。まず、提供されるサービスの内容とその費用を明確に理解することが重要です。見積もりを詳しく確認し、追加料金が発生する可能性があるサービスについても質問しましょう。また、その葬儀社の評判や過去の実績を調べることも大切です。インターネットや地域の口コミを利用して、他の利用者の経験談を参考にすると良いでしょう。
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病院紹介の葬儀社をどうやって断るか
もし病院から紹介された葬儀社を利用したくない場合は、遺族の意志をはっきりと伝えることが大切です。「他に検討している葬儀社があり、そちらを利用したい」というシンプルで明確な理由を伝えれば、病院も理解してくれるはずです。断る際には、感謝の意を示しつつも、自分たちの決断を尊重してもらうように丁寧に伝えましょう。
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実際に納得できる葬儀社を探すには
納得できる葬儀社を見つけるためには、まず自分たちの希望する葬儀の形式や予算を明確にしておくことが重要です。インターネットの検索や地域情報誌、知人からの推薦などを活用し、複数の葬儀社について情報を集めましょう。また、実際に葬儀社を訪問し、担当者と直接話をすることで、サービスの内容や対応の良さを確認することも大切です。さらに、見積もりを複数社から取得し、それぞれの内容と費用を比較検討することで、最も条件に合った葬儀社を選ぶことができます。
葬儀社を選ぶ際には、ただ価格が安いからという理由だけで決めるのではなく、サービスの質や提供される内容、アフターサポートの有無など、総合的に判断することが重要です。また、事前に葬儀に関する基礎知識を学んでおくことも、スムーズな葬儀社選びに役立ちます。亡くなった方の意向や家族の希望に沿った葬儀を行うためにも、時間をかけて慎重に選ぶことが大切です。
病院からの葬儀社紹介は、あくまで一つの選択肢に過ぎません。最終的には遺族が納得できる葬儀社を選ぶ権利がありますので、自分たちの価値観や条件に合った葬儀社を選ぶことが最も重要です。その過程で、病院側の意見や情報も参考にしつつ、遺族自身で最終的な判断を下すことが求められます。
以上、病院から葬儀社を紹介された場合の選択肢の見極め方、断り方、そして自分たちに合った葬儀社を探す方法についてのガイドラインでした。大切なのは、亡くなった方を敬い、家族の希望に沿った形で最後のお別れを行うことです。そのためにも、情報収集と慎重な判断が必要になります。
長久山安詳寺 僧侶
福島県出身
30代まで飲食店を経営していたが仏教に関心を持ち、僧侶に。
タイやカンボジアなど海外の仏教徒を通じ国際貢献活動も積極的に行う。